郷古廉から皆様へ

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12月22日のコンサートにいらっしゃる皆様へ

また数年ぶりに、故郷である多賀城で演奏する機会に恵まれ、とても嬉しく思っています。
音楽は言葉であり、言葉は人生を物語るものですから、音楽は人生そのものです。そして人生と
は有限な時間の積み重ねであり、音楽はその時間を彩ります。まだ26歳になったばかりですが、
この地へ来ると、自分は随分歳を取ったような気分になります。旅の多い人間が時を経て故郷の
土を踏んだ時には、こんな風に物事を俯瞰してしまうものでしょう。
本日聴いていただくベートーヴェンのクロイツェル・ソナタ、そしてエネスクのソナタは、「俯瞰」
からは程遠い極めて個人的で激しい感情や思想が鬩ぎ合い、それらが音としてぶつかり合う、そ
んな音楽です。しかしモーツァルトはどうでしょう? そこには時代の違いなどというものを超越
したそれぞれの作曲家たちの精神が、ありありと体現されているのです。
言葉さえ非力に感じるほど様々なことが起こった2010年代の終わりに、この地で皆様と素敵な時
間を共有出来ることを願っています。
郷古廉
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